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プロコン副賞『夢を叶える体験券』 さくらインターネット株式会社様データセンター訪問レポート

12月に行われたプロコンで副賞『夢を叶える体験券』をGETしたチームSeed(国際電子ビジネス専門学校)。

チームSeedは『サイバー演習環境の自動構築〜セキュリティ人材育成のために〜』というテーマのもとに開発を進めました。このスペシャリスト育成プログラムの活動を通して、サーバサービスをはじめとしたインターネットサービスの運用技術や大規模なリソース管理技術に興味を持ち、今回体験券の利用先として、さくらインターネット株式会社様の石狩データセンターを希望しました。2/6(火)大雪の中で石狩DCを案内してくれたのは、担当メンターとしてこのプログラムでも関わりを持っている鷲北さん。また、今回のDC見学とディスカッションにはラボメンター當山さん、事務局荒井さんも同行しました。

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今回、私たちの希望で石狩DCの見学させて頂きました。雪に縁のない沖縄から、大雪の北海道への移動は大変でしたが、そんなことも忘れるくらい貴重な体験をさせていただきました。以下、一部ではありますが、今回の訪問について、レポートさせていただきます。午前中はデータセンター見学をし、マントラップやUPS、発電機やサーバルームなど知識は多少あるものの実物を初めて見ることができて感動しました。 UPSや発電機など、空調を管理するため水を送り込むポンプなどもすべてが冗長化されており一ヶ月に一回発電機の動作確認なども行っているとの事で、DCが止まる事のない設計に驚きました。また、石狩DCでは様々な実験が行われており、その一つにソーラーパネルで得た直流の電力をそのままHDVCサーバに供給することで、直流から交流に変換を行う際の電力損失をなくす取り組みも行っていて、普通のサーバ機が交流で受け取った電流を直流になおして使用していることなどを知ることができました。

見学後、北海道ならではの美味しいお昼をご馳走いただいたあと、鷲北さんとのディスカッションにて様々な話を伺うことができました。まず、サーバルームを見学した際にこれらの大量の物理リソースをどのように管理しているのか疑問に思いお聞きしました。サーバを新設する際にはPXE Bootやコンフィグレーションツールを用いて、独自のリポジトリから必要なソフトウェアのインストールを行っており、そのリポジトリの管理は人間が手動で行っているとお聞きし、サーバを物理的に設置するだけでOSのインストール、必要な設定を自動で行っていて時間の削減を行いつつ、ヒューマンエラーなどの問題も防止できるため改めて自動化の重要性を感じました。また、DC内で使用されているサーバなどの機材についても大規模なDCや企業にはメーカにこだわりや決まりがあると考えていましたが、さくらインターネット自体にメーカへのこだわりなどはなくその時の要件に適した機材の選定を行い導入しています。しかし、DCで働くエンジニアの方によって苦手な製品やメーカもあるそうで、そういった面も考慮しながら選定行っている事を知りました。DC内のサーバや機材は常に余裕を持たせる導入を行っていて、届いてすぐに導入するため使用していない機材の在庫はほとんどないとお聞きしました。使用していない機材の在庫はスペースをとるだけなので効率的だと感じました。

また、さくらインターネット様ではレンタルサーバやVPSといったサーバをお客様に貸し出すサービスがあり、私たちは貸し出しているサーバで不正な事が行われている可能性があると考え、このような場合の対処について質問しました。回答として、プロバイダ責任法というものがあり基本的にはサーバを貸し出している側は貸し出したサーバ上で何を行っているかの監視は出来なく、不正コンテンツの配信・アップロード、著作権の侵害などの通報を受けて初めて介入することができるとお聞きしました。私たちにはプロバイダ責任法についての知識がなく、サービスを提供している側が管理しているものだと思っていましたが、サーバで顧客が何を行っているか監視することはできず、著作権違反などに触れているものに関しては利用者からの通報があって初めてサービスの提供者が動くことができる事を知りました。監視をしなければいけないが監視をすることができないなど、法律によって提供者が動けないなどの歯痒さを感じました。

次にOkinawa Open Daysや様々な場でホワイトボックススイッチの市場動向や導入実績が紹介されていることから、さくらインターネットにおける導入実績をお聞きしました。ホワイトボックススイッチの導入実績はまだないとのことで、性能面でやはり信用ができないということでした。まだ信頼できない理由としてソフトウェアでフォワーディングする以上ハードウェアでフォワーディングする機器に比べると性能で劣るということでした。やはり、サービスを提供する側として、性能面で不安な機材を導入し障害が発生するのは避けたいのだと感じました。

DDoS対策ではOpenFlowを活用しDDoSパケットを攻撃パターンと照合行い、リアルタイムでフィルタを入れる仕組みなど。貴重な知見を得ることができ良かったです。また各サービスで問題が発生した場合は、どのような対応を行っているかとお聞きしたところ、問題の切り分けを行い該当する部門が対処を行うとのことでした。

今回のDC見学にあたって「大規模なリソースをどのように管理を行っているか理解する。」、「DCの設備について理解する。」とういう目的を持って見学させていただき私たちが普段関わる機会の少ないサービスを提供する立場の考えを聞く事ができ大変勉強になりました。

このような機会をあたえてくださった、さくらインターネットの皆さん、丁寧な案内、説明をしてくださった鷲北さん、私たちの願いを叶えてくださった沖縄オープンラボラトリの皆さん、お忙しい中お時間を頂戴し、本当にありがとうございました。

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お忙しい中、丁寧にご案内、説明を下さった鷲北メンター始め、さくらインターネット様に感謝しております。ありがとうございました。

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