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第1回合宿


 2017年6月15日から16日の2日間、沖縄県宜野湾市を会場に、第3期スペシャリスト育成プログラム 第1回合宿が開催されました。  本プログラムは、学生や若手エンジニアを対象に「SDNやクラウド技術を使いこなせる実践的能力を備えた、産業界で活躍できる人材」を育成する、約7カ月間の大型人材育成プログラムです。参加者は、最先端の動向に詳しいエンジニアや研究者で構成するメンターから指導を受けながら、自ら設定したテーマに沿って、システム開発、プレゼンテーション、プログラムコンテストに挑みます。

 今期プログラムの参加者は9チームあわせて総勢26名。並いるライバルのなか、見事に選抜された精鋭がここに集まりました。彼らの所属先は北海道から沖縄まで日本全国にわたり、また、高専生、専門学校生、大学生、大学院生、社会人と、そのプロフィールも多彩です。このような参加者層の広がりは、エンジニアの卵の間で、本プログラムが徐々に浸透していることの表れかもしれません。

 合宿で初めて他チームのメンバやメンターと顔を合わせた形になりましたが、オープニングでのチーム紹介、メンター紹介に続けて行われたワークショップ・講演を通してコミュニケーションを取ることができました。

 最初のワークショップ「DiSC(人間が持つ動機や欲求の違いを4要素の強弱で整理した行動心理学理論)」では、事前に受けたDiSC診断の結果を基にタイプ別に分かれて『仕事の頼まれ方』について議論し、考え方やパーソナリティは人それぞれで大きく違うが、相手のパーソナリティを理解すれば歩み寄れることを学びました。  ワークショップに続いては、今期プログラムで導入された「課題部門」のテーマについて受講。これはOOLの研究開発現場が直面するリアルな課題から導かれたテーマ群で、参加チームはこの「課題部門」からテーマを選ぶことも、従来どおり、自由にテーマを設定することもできます(自由部門)。  この後、本プログラム参加者間のコミュニケーション活用ツールの説明やOSSのライセンスについての講義を受け、チームミーティングへと進みました。

 この合宿では、チームで議論する「チームミーティング」の時間が、計3回ほど設けられています。そのなかで、チーム名、テーマの部門(課題部門、自由部門)、テーマの方向性などチームミーティングを重ね、自分たちの手で活動の骨格を決めていきました。  最初、行儀よく机に座って始まったチームミーティングですが、メンターが入れ替わり議論に参加したり、参加者とメンターが立ちあがって意見交換を始めたり、あるいは、ホワイトボードを使って議論の方向性を整理したりと、次第にダイナミックなものになっていきました。そしてそれにあわせ、合宿会場の空間が参加者たちの声で埋め尽くされていきました。

 合宿2日目の午後は、1時間半かけて、各チームがこれまで検討してきたテーマと取り組みに向けた決意を表明が行われました。  テーマに対する検討や理解の深度は、正直なところ、チームによりまちまちです。たとえば、卒論などに関係するテーマを選択したチームは、一定程度の問題分析を終えた地点からスタートできますが、事前準備も予備知識もないチームは、限りなくゼロからのスタートを切らざるを得ません。

 これから各チームは、9月の第2回合宿中に開催されるミニプログラムコンテストに向け、それぞれの拠点で、詳細検討、技術調査、開発などを進めます。  年齢も所属も、経験も異なるメンバーですが、たとえほかのチームとスタートラインが違っていても、クラウドやSDNに対する興味と熱意、そして若さがあれば、かならず「参加してよかった」と思える素晴らしい体験になるはずです。

 また、そうなるように、メンター陣が最大限のバックアップをしてくれることも、このプログラムの最大の魅力ではないでしょうか。  次回、参加者の顔を見るのが楽しみです。

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