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SDN/クラウド プログラムコンテスト2016本番!


2016年12月05-08日の4日間、沖縄県市町村自治会館(那覇)において「Okinawa Open Days 2016」が開催されました。

この国際会議は、SDN/NFVやクラウドをはじめとする先端的なICT技術をテーマに、研究者、技術者、利用者が垣根なく語り合い、最新動向を共有し合うことのできる、日本に、そして世界に開かれた国際会議です。本年は、第1日にハンズオンプログラム、第2日にフォーラムとプログラムコンテスト、第3日と第4日に大ホールでの各種講演、開発者会議、Meetupが催されました。

─ SDNやクラウドの腕前を競い合うプロコン開催! 優勝者には豪華景品も

「SDN/クラウド プログラムコンテスト」は、Okinawa Open Daysの中核をなすイベントの1つです。会場の一角にある広い会議室をこのイベントのために終日貸し切り、学生や若手エンジニアたちが、自らの情熱を注いで取り組んだ、SDNやクラウドを活用するプログラムの出来映えを競い合います。今年のコンテストには沖縄県内外の9チームがエントリーしました。各チームは、専門学校生、大学生、あるいは若手社会人2~3人で構成しており、各チームは20分の発表とデモ、および、10分の準備と質疑応答を行います。

50人ほど収容できる会議室の9割方が埋まり、熱気と緊張感に包まれるなか、あらかじめくじ引きで決めた順番に沿って、コンテストの最終プレゼンテーションが始まりました。各チームが設定したテーマには、クラウドを用いたネットワークやサーバの自動構築、仮想ネットワークを使ったトラブルシューティングシミュレータ、IoTデバイスやネットワーク管理へのSDN適用、クラウドやSDNを用いた高信頼性ネットワークやサーバの実現、SDNを活用した情報流出防止などがあり、その着想点は多岐にわたっています。

季節の変わり目でメンバが当日に体調を崩すなど、目前に立ちはだかる壁をなんとか乗り越えながら、直前まで最終調整を続けてきた各チーム。この日のプレゼンテーションは、その努力の成果をはっきりと見て取れるものでした。審査に向かう審査委員の口々から「実演されるデモがすごかった」「ミニプロコンと比べてプレゼンの品質が格段に違う」と驚きの声が上がっていたのはその証の1つでしょう。

審査委員による約1時間の審査がおわり、いよいよコンテストの審査結果が発表されます。グランプリを獲得したのは沖縄高専の2名で構成するSecLabチームでした。彼らは「情報流出の軽減を目的とした検疫システム」と題して、ネットワーク自身が端末の通信を評価し、マルウエア感染などで異常な通信を行う端末は信頼度が低いとみなして通信を遮断するという、ユニークな仕組みを考案し開発しました。

グランプリを獲得したSecLabチームは、来年3月にマレーシアのクアラルンプールで開催される、国際交流会(OOL、UniKL共催)に招待され、現地でプレゼンテーションを行います。このグランプリ以外にも、沖縄オープンラボラトリ賞(トップエンジニアとの面談など希望する体験ができる体験券)、特別賞(2万円の図書券)、LPI-JAPAN賞(OpenStack構築運用トレーニングテキスト)、Cisco賞(Cisco Start ギガビット対応VPNルータ)、OOLテストベッド賞(OOLテストベッドの1年利用権)、NEC賞(LAVIE Tab S)が用意され、各賞にふさわしいと評された参加者に送られました。この日は審査発表のみで終了、翌日7日に表彰式とグランプリ受賞者プレゼンが行われます。

■報告

 各発表テーマと受賞項目(プレゼン発表順)

*スペシャリスト育成プログラム参加チームのは発表映像は参加者紹介ページから御覧ください。

★OOLテストベッド賞(OOLテストベッドの1年利用権) 1. テストベットを用いたツール検証環境構築の自動化(オープン北陸:中齊克仁、藤井達也/ともに株式会社NTTネオメイト北陸支店)

★特別賞(2万円の図書券) 2. ネットワークエンジニアへの近道 ~トラブルシューティングを用いて~(Weed:金城嵐己、齊田真聖、新垣麻里奈/ともに国際電子ビジネス専門学校)

★NEC賞(LAVIE Tab S) 3. IoTデバイス間通信設定の簡略化 Utilizing SDN(Stone Hill:宮坂虹槻/神戸情報大学院大学、石原真太郎/京都産業大学大学院)

★Cisco賞(Cisco Start ギガビット対応VPNルータ) 4. リンク切断の対処およびアラートを報告するSDNコントローラの実装(なんとなくメガネ:藤田雅浩、谷田智志、盛房亮輔/ともに京都産業大学)

★沖縄オープンラボラトリ賞(トップエンジニアとの面談など希望する体験ができる体験券) 5. 「AR」ネットワーク管理の脱属人化に向けて(鄒曉明/株式会社オキット)

6. 分散型クラウド基盤システム(まんぼう:牧野友樹、西岡忍/ともに神戸電子専門学校)

7. 仮想環境の構築と運用の効率化(ごま苺:大城朝貴、玉城祐太、田中大海/ともに琉球大学)

★グランプリ(マレーシアでの国際交流会に招待)

8. 情報流出の低減を目的とした検疫システム(SecLab:小池修司、與那城有/ともに沖縄工業高等専門学校)

★LPI-JAPAN賞(OpenStack構築運用トレーニングテキスト) 9. OpenStack間VPN接続自動化(九州濃厚ラボラトリ:前野洋史、今留駿輔、堤友理/ともに九州産業大学)

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